MENU

離れて暮らす親の介護、どうすればいい?続けるための7つのポイント

離れて暮らす親の体調や生活に不安を感じるようになったとき、

「今のままで大丈夫かな?」
「いざというときにどう動けばいいのか分からない」

と悩む方は多いです。

実家が遠方にあると、すぐに会いに行けない分、日々の様子を見守ることが難しくなります。

この記事では、

  • 遠く離れた場所からでもできる介護の始め方や
  • 継続してサポートするための工夫
  • 活用できる公的サービス

について、やさしく解説していきます。

もくじ-見たい場所を選択

離れて暮らす親の介護、まず何をすればいい?

離れて暮らす親の介護を考えるとき、まず大切なのは「正しい情報を集めること」です。

親の健康状態を正確に把握する

介護を考えるうえで一番大事なのは、親の現在の健康状態を知ることです。

  • 日常生活をどの程度自立して行えているか
  • 持病や気になる症状はないか

を確認しましょう。

電話やLINEでは元気そうに聞こえても、実際に会ってみると「あれ?」と感じることがあるかもしれません。

帰省して一緒に時間を過ごすことで、生活の様子や困りごとが見えてきます。

また、もの忘れや判断力の低下が見られないかにも注意しておくと、今後の対応がしやすくなります。

かかりつけ医や病院を確認しておく

普段通っている病院や、診察を受けている医師の情報は必ず把握しておきましょう。

  • 通院の頻度
  • 薬の種類
  • 過去の診断歴など

を共有しておくと、緊急時にも落ち着いて対応できます。

診察券やお薬手帳の場所を教えてもらっておくのも安心です。

特に慢性疾患のある場合、かかりつけ医と事前に連絡を取れる体制が整っていると心強いです。

親が一人で病院に通っている場合は、通院の付き添いを誰かができる体制も検討しておくとお守りになりますね。

兄弟姉妹や親戚と役割分担を話し合う

一人で全ての介護を背負い込まないためにも、家族間で早めに話し合っておくことが大切です。

兄弟姉妹がいる場合は、それぞれができる範囲で関わる方法を考えましょう。

  • 定期的に連絡を取る係
  • 通院に付き添う係
  • 金銭管理を担当する係

など、役割を分担すると負担が偏りません。

介護は長期間にわたることが多いため、無理なく続けられる体制づくりが欠かせません。

緊急時の連絡体制を整える

離れていると、急な体調変化や事故などの対応が難しくなります。

そうした事態に備えて、緊急時の連絡体制をあらかじめ整えておきましょう。

  • 親が利用している病院
  • ケアマネージャーの連絡先
  • 自宅の合鍵の管理方法など

を共有しておくと安心。

連絡がつかないときに頼れる人が近所にいるかどうかも確認しておくと心強いです。

離れて暮らす親の介護を続けるための7つのポイント

無理なく親の介護を続けていくために役立つ7つのポイントを紹介します。

① 見守りサービスを活用する

高齢者を見守るためのサービスは充実しています。

  • センサー付きの家電
  • 一定時間動きがないと通知が届くシステム
  • 郵便ポストの開閉で安否を確認できるサービス
  • IoT機器を使った室温管理 など

離れていても「今、元気に過ごしているか」がわかるだけで、大きな安心につながります。

② 訪問介護など在宅サービスを取り入れる

要介護認定を受けると、訪問介護や訪問看護といった在宅サービスを利用できるようになります。

掃除や買い物、食事の準備などを手伝ってもらえるため、親の日常生活がぐっと楽に。

また、定期的に専門職が訪問することで、体調の変化にも早く気づけるメリットがあります。

一人暮らしの親でも、自宅で安心して過ごせる環境づくりにつながりますね。

③ 定期的にビデオ通話をする

電話だけでなく、顔を見ながら話すことで安心感はぐっと高まります。

スマホやタブレットを使ったビデオ通話は、今では高齢者にも広がっています。

使い方に不安がある場合は、帰省したときに設定をして練習しておくとスムーズ!

表情や声のトーンから、体調や気分の変化に気づけることもあります。

週に1回でもいいので、定期的なコミュニケーションを心がけましょう。

④ 帰省時には家の安全をチェックする

久しぶりに実家に帰ったときは、家の中が安全に保たれているかの確認を。

  • 段差
  • 滑りやすい床
  • 照明の暗さ

など、事故につながりやすいポイントは意外と多いです。

必要であれば、手すりの設置家具の配置変更を行うとよいでしょう。

転倒やケガのリスクを減らすことで、親が安心して暮らせる環境が整います。

日常生活の中で困っていることがないか、親に直接聞いてみることも大切です。

⑤ 介護日記や共有アプリで情報を管理する

兄弟や他の家族と協力するには、情報を共有する仕組みが必要です。

ノートに日々の様子を記録する「介護日記」や、スマホアプリを活用すると便利。

  • 訪問した内容
  • 通院の記録
  • 食事の内容など

を書き残しておくことで、遠くにいても状況を把握できます。

写真や動画を一緒に記録しておくと、あとで見返したときにも役立ちます。

⑥ 近所の人とつながりを持っておく

いざというとき、近くに住んでいる人に助けてもらえる関係を築いておくと安心です。

親の近所に住む人や、昔から親しくしている友人がいれば、連絡先を交換しておきましょう。

「最近顔を見ていないけど大丈夫かな?」と気づいてもらえるだけでも大きな安心につながります。

親が困っているときに手を差し伸べてくれる「地域の目」は、離れて暮らす家族にとってありがたい存在!

⑦ 自分自身の負担を軽減する方法を探す

介護を続けるうえで忘れてはならないのが、「介護する側の心と体のケア」です。

真面目な人ほど、「自分が頑張らなきゃ」と無理をしがちですが、それでは長続きしないんですよね。

周囲と協力したり、サービスを利用したりして、自分の時間もきちんと確保しましょう。

「誰かに頼ること」は決して悪いことではありません。

むしろ、安心して介護を続けるためには必要な考え方なんですよ。

離れて暮らす親の介護に役立つ行政や地域のサービス

公的な支援をうまく活用することで、介護の負担を大きく減らすことができます。

地域包括支援センターを利用する

地域包括支援センターは、高齢者とその家族を支える総合的な相談窓口です。

介護に関することだけでなく、健康や福祉、生活の悩みなども相談できます。

各自治体に設置されており、住んでいる地域の担当センターが決まっています。

「何から始めたらいいか分からない」と悩んだら、まずここに相談するとスムーズです。

電話相談もできるよ

介護保険サービスを活用する

介護保険を利用することで、

  • 訪問介護
  • デイサービス
  • ショートステイ

など、さまざまなサービスを費用を抑えて受けることができます。

要介護認定の結果に応じて利用できるサービス内容や回数が変わりますが、専門職のサポートが入ることで生活の質が大きく向上。

介護保険サービスは「家族の負担を軽くし、本人が安心して暮らせる環境」を整えるための制度です。

まずはケアマネージャーに相談してみよう

見守り支援サービス(例:セコム、ALSOK)を導入する

警備会社が提供する高齢者向けの見守りサービスも、離れて暮らす家族にはとても心強い存在です。

緊急ボタンを押すだけで通報できる機器や、生活リズムを感知するセンサーなどがあります。

何か異常があれば家族にも通知が届くため、すぐに状況を把握できる点が大きなメリット。

実際に何か起きたとき、迅速に対応してもらえる仕組みが整っているのは大きな安心材料です。

費用はかかっても安心感には代えられない、という声も多いよ

配食サービスを活用する(例:ワタミの宅食、まごころ弁当)

毎日の食事を自分で用意するのが難しくなったとき、配食サービスはとても便利。

栄養バランスが考えられたお弁当を、定期的に届けてくれます。

配達員が直接手渡しするため、安否確認も兼ねることができます。

「ちゃんと食べているか」が心配なときに、非常に有効なサービスです。

食事の楽しみ、忘れてほしくないよね

自治体の高齢者支援事業を確認する

自治体によっては、

  • 安否確認サービス
  • 買い物代行
  • 外出支援

など、独自の高齢者支援事業を行っている場合があります。

低価格または無料で利用できることも多いため、必ず一度調べてみましょう。

市区町村のホームページ広報誌地域包括支援センターで情報を得ることができます。

知らないと損するようなサービスが見つかるかも

離れて暮らす親の介護で「見落としがちなリスク」とは?

介護の準備や体制を整えていても、見逃しがちなリスクは存在します。

親の孤独感や精神的ストレスを見逃しやすい

体は元気でも、気持ちが落ち込んでいると、生活の質が大きく下がってしまいます。

高齢になると、友人や知人との別れや、体力の低下による引きこもりが増えるため、孤独感を抱えやすくなります。

定期的な会話や交流の機会があるかを確認し、話し相手がいる環境を意識してあげましょう。

地域のサロンや高齢者向けの交流会に参加することも、孤独感を減らす一つの方法です。

医療情報や介護記録の共有が不足しがち

家族内で医療情報や介護内容の共有が不十分だと、緊急時の対応が遅れたり、サービスがうまく機能しないことがあります。

  • 通院記録
  • 服薬情報
  • 介護サービスの内容

などは、クラウドアプリやノートで共有しておくと安心です。

兄弟姉妹とも情報をリアルタイムで共有できる仕組みを作っておくと、誰が何を把握しているか明確に。

情報の「見える化」は、介護の効率と安心感の両方を高めてくれます。

自宅のバリアフリー対策が不十分になりやすい

長年住み慣れた家でも、高齢になると危険な場所が増えてきます。

玄関の段差浴室の滑りやすさ照明の暗さなどは要注意。

「ちょっとした不便」が大きな事故につながることもあるので、定期的に家の中を見直しましょう。

手すりの設置や段差の解消など、簡単にできる対策でも効果はあります。

介護保険を利用すれば、住宅改修費の一部を補助してもらえる制度もありますよ。

【まとめ】離れて暮らす親の介護を安心して続けるために必要なこと

離れて暮らす親の介護には、不安や心配がつきもの。

ですが、準備をしておくことで、安心して支えていくことができます。

  • 情報を集めること
  • 協力できる体制を整えること
  • 支援を上手に使うこと

この3つが、無理なく介護を続けるための基本です。

親のことを思いやりながら、自分の生活も大切にする。

そのバランスを大事にしながら、できることから一歩ずつ始めていきましょう!

シェアをよろしくお願いします!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

地域密着型デイサービスを運営している株式会社OTOKAの「かいごスマイルフォーラム編集部」です。介護に関する複雑な情報や体験談(一次情報)をわかりやすい形でお届けします。

コメント

コメントする

CAPTCHA


もくじ-見たい場所を選択