介護の現場では、レクリエーションの時間が日常に欠かせないもの。
でも、「盛り上げるのが苦手」「どう進めたらいいかわからない」と感じている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、無理なく進められるレクの工夫と、簡単にできるおすすめネタを紹介します。
苦手意識がある方でも、安心して取り組めるヒントが見つかります!
介護職でレクリエーションが苦手でも失敗しない進め方とは?
レクリエーションが得意でなくても、事前の準備とちょっとした工夫で不安を減らすことができます。
やることを事前にリストアップする
進行に迷わないためには、やることをあらかじめ整理しておくのが大切です。
- 開始のあいさつ
- 内容の説明
- ゲームや体操の流れ
- 終了の声かけ
まで、一連の流れを紙に書き出しましょう。
メモがあるだけで心の余裕ができ、本番でも落ち着いて進められます。
時間配分の目安も決めておくと、予定が押してしまう心配も少なくなりますよ。
台本を用意して流れを明確にする
話す内容を簡単な台本にしておくと安心です。
「こんにちは」
「今日は○○をやります」
「ありがとうございました」
など、あいさつや説明の言葉を事前に決めておくとスムーズ。
暗記は不要。台本は見ながら読んでも問題ないですよ。
一度作っておけば、次回以降もアレンジしながら使えますね!
職員同士で役割を分担して協力する
一人で全部をやろうとすると、負担が大きくなります。
事前に「進行役」「準備担当」「見守り役」など、役割を分けておくと気持ちに余裕が生まれやすく。
職員同士が協力し合うことで、利用者さんにも安心感が伝わります。
苦手な部分は他の人にお願いして、自分は得意な部分を担当しましょう。
利用者の様子を見ながら臨機応変に対応する
盛り上がっていないと感じたら、無理に続けなくても大丈夫。
別のレクリエーションに切り替えたり、雑談タイムにしたりなどの工夫も視野に入れましょう。
大切なのは、その場にいる利用者さんが「心地よい時間」を過ごせているかです。
完璧に進行するよりも、気持ちに寄り添った対応が喜ばれます。
ハードルを下げてシンプルに取り組む
はじめから完璧を目指す必要はありません。
短時間で終わる内容や、準備が少ないものから始めると取り組みやすくなります。
「これなら自分でもできそう」と思える内容から挑戦してみましょう。
自信がついてきたら、少しずつレパートリーを増やしていけばOKです。
介護職でレクリエーションが苦手な人におすすめの簡単ネタ7選
特別なスキルや準備がほとんど不要で、苦手な方でも安心して取り組めるレクを紹介します。
① じゃんけん大会
定番のじゃんけんを使ったシンプルなゲームです。
トーナメント形式にしてもいいですし、全員で同時に出して「勝った人だけ残る」形式も盛り上がります。
道具がいらず短時間でできるので、時間調整にも便利。
② 歌あてクイズ
昭和歌謡や童謡など、利用者になじみのある曲を少しだけ流して、タイトルを当ててもらうクイズです。
「懐かしい」と感じることが脳の活性化にもつながります。
スマートフォンやタブレットで簡単に実施可能。
音楽がきっかけで自然と会話も広がりますね。
③ タオル体操(厚労省推奨)
フェイスタオル1枚を使ってできる簡単な体操です。
座ったままでも取り組めるので、幅広い利用者に対応できます。
厚生労働省や自治体が配布している資料や動画を参考にすると安心です。
無理なく運動でき、転倒予防や身体機能の維持にもつながります。
④ 昔の写真や道具を使った思い出話
昔の家電製品や風景、暮らしの道具の写真を使って会話を楽しむレクリエーションです。
「これ、昔使ってたよ」「あの頃はこうだったね」と自然に話が広がります。
懐かしさを感じることで、記憶の活性化にも効果的です。

無料素材サイトを活用すれば、手軽に準備できるよ
⑤ ペットボトルボウリング
空のペットボトルをピン代わりにして、ボールを転がして倒すゲームです。
ピンの数や距離を調整すれば、体力に合わせて難易度を変えられます。
少人数でも大人数でも対応可能。
手軽にできて、ちょっとした運動にもなるのでおすすめです!
⑥ 紙コップ積みゲーム
紙コップをできるだけ高く積み上げる遊びです。
手先を使うので、リハビリの一環としても効果があります。
時間を計って競争形式にすると、楽しさがアップ。
うまく積めなくても笑いが生まれ、場が和みやすいレクです。
⑦ 季節のぬりえレク(無料素材サイトも活用)
春は桜、夏はひまわりなど、季節に合わせたぬりえを使ったレクリエーションです。
ぬりえ素材は無料配布しているサイトもあります。
色を塗ることで集中力が高まり、完成後は達成感も。
作品を壁に飾ると、施設内が明るくなるのもポイントです。
介護職でレクリエーションが苦手な人が無理せずやれる工夫
苦手意識を持つ人でも、やり方次第で楽しみながら取り組めます。
毎回同じ流れを使って進行の負担を減らす
「あいさつ→体操→ゲーム→終了」といった流れを毎回同じにすることで、進行がスムーズに。
利用者もパターンに慣れて、安心感を持って参加できます。
定番化することで、職員も準備の手間が減ります。
時間管理もしやすくなりますね。
利用者が主体になれる内容を選ぶ
職員が盛り上げなくても、利用者が主役になれるレクリエーションを選ぶと自然と空気が和らぎます。
昔の話や歌など、利用者の経験を活かせる内容がおすすめです。
自分が話すよりも「聴く姿勢」で参加することも一つの方法。
お互いに学び合える時間になります。
レクリエーション用の冊子や動画を参考にする
市販のレク本や、自治体の動画を活用するとネタに困りません。
「自分で考えなきゃ」という負担を減らすことで、気楽に取り組めます。
プロの進行例をそのまま真似するのもOKです。
1対1や少人数でできるレクを取り入れる
大勢の前で進行するのが苦手な場合は、少人数制のレクリエーションから始めるのもおすすめ。
気軽な雰囲気の中で自然と会話が生まれやすくなります。
自信をつけるステップとして、1対1の対応から始めても構いません。
参加者の様子もよく見えて、対応しやすくなります。
見て楽しめるだけでも満足できる工夫をする
レクには参加しないけど、見るだけで楽しんでいる方もいます。
無理に声をかけて誘うよりも、距離感を保ちながら関わるのが安心です。
だからこそ、見ているだけでも笑顔になれる雰囲気作りが大切。
飾りつけや音楽で雰囲気を演出するのも効果的ですよ。
介護職のレクリエーションが苦手な人こそ避けたいNG行動
苦手だからこそ、次のような行動には注意しましょう。
無理に盛り上げようとする
大きな声やオーバーなリアクションは、逆に場をしらけさせてしまうことも。
自然な笑顔と落ち着いた進行の方が、利用者には好印象です。
自分らしい雰囲気を大切にしましょう。



「頑張りすぎない」が成功のコツ
利用者の反応を気にしすぎて焦る
無理にリアクションを引き出そうとすると、空気が重くなります。
沈黙があっても問題ありません。
「またやりたい」と言ってもらえるような雰囲気づくりを意識しましょう。



その場の空気を大切にすればOK
準備せずにその場で進めようとする
思いつきでレクを始めると、うまくいかないことが多くなります。
特に苦手意識がある場合は、簡単でもいいので事前の準備が大切です。



「段取り8割」なんて言葉もあるよ
利用者に合わない内容を選んでしまう
難しすぎる、子どもっぽすぎる内容は不満につながりやすくなります。
一人ひとりの反応を観察して、柔軟に調整しましょう。
試行錯誤しながら、合うスタイルを見つけていくのがポイントです。



年齢や好みに合わせた内容を選びたいね
【まとめ】介護職でレクリエーションが苦手でも安心して取り組める方法
レクリエーションが苦手でも、無理に変わる必要はありません。
大切なのは利用者と穏やかに向き合い、安心して楽しめる時間を一緒に作ること。
シンプルな工夫や小さな成功体験を積み重ねていけば、自信も自然についてきます。
「自分なりのやり方でいい」と、肩の力を抜いて取り組んでみてくださいね。




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