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高齢者が元気なのに痩せる原因5選|放置すると危険なサインかも?

高齢の家族や身近な人が、元気そうに見えるのにどんどん痩せていく…。

そんなとき「年のせいかな」と流してしまうのは危険かもしれません。

見た目は元気でも、痩せていく背景には体や心の変化が隠れていることがあります。

早期に気づけば対応できるケースも多いため、気になるサインは見逃さないことが大切です。

この記事では、高齢者が元気に見えるのに痩せていく5つの主な原因と、注意すべき体のサインについて、わかりやすく解説します。

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高齢者が元気なのに痩せる主な原因5選

見た目に異常がなくても、体の中では少しずつ変化が起きているかもしれません。

原因① 加齢により筋肉量が自然に減る

人は年齢を重ねると、自然と筋肉が減っていきます。

この現象は「サルコペニア」と呼ばれ、特別な病気ではなくても起こること。

筋肉は体重の大部分を占めており、特に下半身の筋肉が減ると見た目にも細く見えやすく…

動けているから大丈夫、と思っていても、見えないところで筋力が落ちている可能性があります。

原因② 味覚や嗅覚の低下で食欲が落ちる

高齢になると、味や匂いを感じる力が少しずつ低下していきます。

料理の香りや味がぼんやりすると食事の楽しみが減り、食欲も落ちる原因に。

特に塩味や甘味を感じにくくなると、食べ物が「味気ない」と感じやすくなり、食べる量が自然と減っていくことがあります。

病気というよりも、加齢にともなう体の変化の一部。

ですが、食事量の減少が続けば栄養不足や体重減少につながるため注意が必要です。

原因③ うつ病や認知症の初期症状が隠れている可能性がある

一見元気そうに見える高齢者でも、心の中に不安や孤独を抱えていることがあります。

うつ病や認知症の初期症状として、食欲不振や体重減少が現れるケースは少なくありません。

認知症の初期段階では、

「食べたことを忘れる」
「食事の準備が面倒になる」

といった行動の変化が出てきます。

食事の様子や日常のふるまいをよく観察し、小さな変化に気づくことが早期発見につながります!

原因④ 糖尿病や甲状腺の病気が進行している場合がある

糖尿病や甲状腺の異常(バセドウ病など)は、体重に大きな影響を与える病気です。

特に高齢者では、自覚症状が出にくいため発見が遅れることがあります。

  • 糖尿病が進行するとエネルギーの代謝がうまくいかず、筋肉や脂肪が分解されて痩せる
  • 甲状腺ホルモンの異常によって代謝が異常に活発になったり低下したりすると、体重の変動が起こる

「元気そうだけど、急に痩せた」場合は、血液検査などの医療的なチェックも検討しましょう。

原因⑤ 薬の副作用で食欲がなくなることがある

高齢者は複数の薬を服用していることが多く、薬の組み合わせや副作用によって食欲が落ちることがあります。

特に、血圧の薬や精神安定剤、鎮痛薬などには、胃腸の不調を引き起こすものも。

薬によって口の中が乾燥しやすくなり、食べにくくなるケースもあります。

食事の量が減ってきたと感じたら、服用中の薬について医師や薬剤師に相談してみましょう。

高齢者が元気でも痩せてきたときに注意すべき体のサイン

単なる体重の減少と見過ごされがちですが、体の異常が隠れている可能性があります。サインを見逃さず、早めに対応することが大切です。

短期間で体重が急激に減る

1ヶ月で2〜3kg以上の減少がある場合は、何らかの病気が進行している可能性があります。

食事量を変えていないのに体重が減っているなら要注意。

特に、糖尿病やがん、甲状腺疾患などの可能性があるため、早めに医療機関での検査をおすすめします。

ダイエットしていないのに痩せる状態は、体からの重要なサイン!

すぐに疲れやすくなる

体重の減少に伴って筋肉量が減っていると、軽い運動や日常の動作でも疲れやすくなります。

「少し歩いただけで息が切れる」
「外出が減った」

といった変化があれば、筋力低下や栄養不足が影響しているかもしれません。

内臓の機能低下心臓・肺の病気の可能性も考えられます。

疲れやすさは年齢のせいと決めつけないでね

食事の量が明らかに減っている

「食べるのが面倒になった」
「お腹が空かない」

といった発言が増えたときは、体や心の変化のサインです。

本人に自覚がなくても、実際には食事量が減っているケースもあります。

体重の記録と一緒に、1日の食事内容や量をメモしておくと変化に気づきやすくなります。

食欲が落ちてきてるなと感じたら、声をかけてみようね

筋肉が落ちて体つきが変わってきた

服のサイズが合わなくなったり、足腰が細くなってきたと感じたら、筋肉の減少が進んでいるかもしれません。

見た目の変化は、体の中で起きているサルコペニアのサインともいえます。

運動不足や栄養の偏りが原因になっていることが多いため、日常生活の中での活動量をチェックしてみましょう。

姿勢が悪くなった、と感じたときも筋肉の減少を疑うポイント!

便秘・下痢・不眠などの体調の変化がある

体重の減少にともない、胃腸の不調睡眠トラブルが出てくる場合があります。

特に栄養が不足すると腸の働きが悪くなり、便秘や下痢が起こりやすくなるんですよね。

また、体調がすぐれないと寝つきが悪くなる、夜中に何度も目が覚めるといった不眠の症状も現れることも…

体の不調からの体重減少は悪循環になりやすいね…

まとめ|高齢者が元気なのに痩せるときは原因を見極めて早めに対応を

高齢者が元気に見えるのに痩せていく場合、加齢による筋肉減少味覚の変化のような自然な理由から病気や精神的な変化が背景にあるケースまで、さまざまな原因が考えられます。

「本人が元気だから大丈夫」と思わず、日常の小さな変化に気づくことがとても大切です。

早めに医療機関で相談したり、生活習慣の見直しを行うことで、より長く元気に暮らせます。

痩せてきたサインを見逃さず、今できることから始めてみましょう。

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この記事を書いた人

地域密着型デイサービスを運営している株式会社OTOKAの「かいごスマイルフォーラム編集部」です。介護に関する複雑な情報や体験談(一次情報)をわかりやすい形でお届けします。

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